オプション取引におけるイン・ザ・マネーとアウト・オブ・ザ・マネー

イン・ザ・マネーとアウト・オブ・ザ・マネーはオプション取引で使われる重要な言葉です。

前者は原資産の取引金額が、権利を行使すると利益が出ることを意味します。

後者は反対に権利を行使すると損失が発生することです。

権利行使価格と原資産の価格が同じ場合はアット・ザ・マネーと呼ばれます。

オプション取引では買う権利(コールオプション)と売る権利(プットオプション)の売買が行われます。

コールオプションを買った場合は、権利行使価格が原資産の価格よりも低いときに利益が発生します。

例えば権利行使価格が50円で原資産が100円ならば、50円で100円のものを購入できるので権利を行使した方が得です。

反対に原資産が40円ならば、50円で40円のものを購入することになります。

損失が発生する場合は権利が行使されません。コールオプションの価値はゼロになります。

オプション取引には買う権利(コール)と売る権利(プット)が存在します。

イン・ザ・マネーとは権利を行使した方が得な状態のことです。

反対にアウト・オブ・ザ・マネーとは権利を行使しない方が得な状態を意味します。

本質的価値とは権利行使価格と市場価格の差額です。

権利を行使すると有利になる場合、オプションに本質的価値があります。イン・ザ・マネーはオプションが本質的価値を持っている状態のことです。

コールオプション(買う権利)の場合:権利行使価格<市場価格
プットオプション(売る権利)の場合:権利行使価格>市場価格

イン・ザ・マネーの状態にあるオプションは本質的価値があります。

権利行使の可能性が高いため、価格も上昇します。

アウト・オブ・ザ・マネーは権利を行使しても利益が得られない状態です。

この状態にあるオプションは本質的価値が0で時間的価値のみがあります。

コールオプション(買う権利)の場合:権利行使価格>市場価格
プットオプション(売る権利)の場合:権利行使価格<市場価格

アウト・オブ・ザ・マネーの状態にあるオプションは権利を行使できません。

そのため価格は安くなります。

この状態では空売りをすることで利益を得ることが可能です。

時間的価値は決済日が近づくほど減少します。

仮にコールオプションを空売りしたとすると、決済日が近づくほど安く買い戻すことができます。

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