この方法では当限と期先の先物を個別に取引する必要があります。
当限とは期限の月のことで「とうぎり」と呼ばれています。
直近限月取引や第一限月取引とも呼ばれます。
取引最終日・期限日が最も早く到来する限月を指します。
個別の取引でロールオーバーをする場合、2回注文を行わなければなりません。
システム障害などがあれば注文できない可能性もあります。
また2回目の取引が完了するまで相場の変動リスクに直面します。
個別の取引によるロールオーバーはリスクが大きいためあまり行われていません。
カレンダー・スプレッドを利用すると、異なる限月の先物を一度に売買できます。
先物取引で売り(ショート)ポジションを保持している場合、カレンダースプレッド(スプレッド買い)によって当限の買い注文と期先の売り注文を同時に行えば限月の乗り換えが可能です。
反対に買い(ロング)ポジションを保持している場合は、スプレッド売りにより当限の売り注文と期先の買い注文を同時に行います。
カレンダー・スプレッドによって決済せずにロールオーバーを行えば、注文の際のリスクや相場変動のリスクを回避できます。
一般的にはカレンダー・スプレッドによるロールオーバーが多く行われています。
個別に取引を行う場合とカレンダー・スプレッドを利用する場合の大きな違いは、前者が保有ポジションを一旦決済するのに対して、後者は決済せずに取引を行う点にあります。
カレンダー・スプレッドは1回の取引で限月の乗り換えが可能です。
個別に2回取引を行う場合よりもリスクが小さいというメリットがあります。
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