先物取引とオプション取引の違いとは

先物取引はある商品を予め決められた期日と金額で取引することを約束する契約です。

一方でオプションは権利を指します。

オプション取引では将来の決められた満期日に予め決まった価格(権利行使価格)で商品を売り買いする権利を売買します。

買う権利はコールオプション、売る権利はプットオプションと呼ばれています。

先物取引は商品を対象とした売買契約ですが、オプション取引は権利を対象とした売買が行われる点に違いがあります。

プットとコールはそれぞれ買い注文と売り注文を出すことができます。

権利と売買の組み合わせは4種類あります。

先物取引→商品の売買契約
オプション取引→商品を購入・売却をする権利の売買契約

コールオプション(買う権利)→買う、または売る
プットオプション(売る権利)→買う、または売る

オプション取引では手数料を払って権利を購入します。

売買の対象は商品ではなく権利です。

手数料は戻りませんが権利を放棄することもできます。

オプション取引における手数料は、不動産契約などの手付金と似たような性質があります。

将来の価格が権利行使価格と比較して有利な場合には、権利を行使して売買を行います。

不利な場合には、手数料が無駄になりますが権利を放棄した方が得です。

例えば将来1ドル100円で1万ドルを売って円を買う権利を購入したとします。

将来の価格が90円になった場合、1万ドルの価値は90万円です。

110円になった場合は110万円になります。

価格が下がった場合は権利を行使すれば1万ドルを100万円で売ることができます。

90万円で売る場合と比較して10万円得をすることになります。

反対に110円になった場合は権利を放棄した方が得です。

1万ドルが110万円で売れるので、権利を行使した場合と比較して10万円得になります。

オプション取引を利用すれば価格変動のリスクを回避できます。

またオプション取引には利益になる場合だけ権利を行使し、損失が発生する場合は権利を放棄できるというメリットがあります。

先物取引では相場に関わらず予め約束した価格で決済をしなければなりません。

オプション取引では有利な場合だけ権利を行使できます。

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