確定申告を簡単に行うには

・確定申告の具体的な手続きとは

確定申告の大まかな流れは以下の通りです。

1.申告用の書類を集める。
2.申告書を作成する。
3.申告書と添付書類を提出する。
4.納税・還付の手続きを行う。

・必要な書類を集める

確定申告で医療費控除を受ける場合には医療費を、寄付控除を受ける場合には寄付金を申告しなければなりません。

自営業者の場合は1年間の売上金額と経費を申告する必要があります。

医療費控除を受ける場合は年間の医療費と支出先、誰に関する医療費なのかが分かる書類が必要です。

病院から受け取る領収書やドラッグストアのレシートなどは1年間分を保管してください。

各族全員分をまとめて申告できるので、自分の分だけでなく家族の分も捨てずに保管することが大切です。

ふるさと納税を行い寄付金控除を受ける場合には、納税後に各自治体から寄付金受領証明書が送付されてきます。

サラリーマンの場合は勤務先の会社から年末や年明けに源泉徴収票をもらえますが、最近ではメールで内訳だけ送られるケースもあります。

確定申告には源泉徴収票が必要になるので、手続きを行うのであれば会社から原本を受け取ってください。

・申告書の作成が必要です

確定申告では申告書類を作成する必要があります。

医療費控除を受ける場合には「医療費控除の明細書」も作成して一緒に添付します。

申告書には1年間の収入と控除の内訳を全て記入するので、会社が年末調整を行っている場合でも源泉徴収票の内容を転記しなければなりません。

申告書の用紙は税務署や申告会場だけでなく国税庁のホームページからも入手できます。

・申告書と添付書類の提出

確定申告の申告書は手続きを行う人全てが提出しますが、添付書類は申告内容によって変化します。

例えば医療費控除を受けたい場合は医療費控除の明細書が必要になります。

ふるさと納税による寄付金控除を受ける場合には寄付金の受領証明書が必要です。

また控除を受ける際には源泉徴収票も添付します。

申告書の提出方法は以下の3種類です。

1.管轄の税務署や確定申告会場に持参する。
2.管轄の税務署に郵送する。
3.電子申告(e-Tax)を使う。

毎年確定申告の時期になると日本全国の様々な場所に申告会場が設置されます。

ただし申告書はどこの税務署に提出してもよいわけではなく、基本的に居住地の税務署が管轄となります。

e-Taxを使えばインターネット上で申告の手続きが可能です。

寄付金や生命保険、地震保険の控除証明書、医療費の領収書など一部の第三者作成書類は、記載内容を入力して送信すれば添付が免除されます。

・納税・還付の手続き

確定申告によって具体的な所得税の納税額が決まります。

源泉徴収された分では不足する場合には追加で納付が必要となりますが、払い過ぎていた場合には還付を受けられます。

給与収入しかないサラリーマンが確定申告を行う場合には、基本的に還付の手続きをすることになります。

還付金は銀行振込で受け取るので、指定する口座についても申告します。

・申告手続きのポイントとは

税金を払い過ぎていた場合には、5年間逆上って還付申告を行うことができます。

知識がなく控除の具体的な内容が分からないような場合には税金を払い過ぎている可能性があります。

具体的に何は控除の対象となるかを確かめた上で、払い過ぎていた場合には還付を申告するとよいでしょう。

確定申告の申告書には様々な記入欄がありますが、実際に記入するのは自分が該当する欄だけです。

申告書の記入を間違えた場合には後から訂正しなければならず手間がかかるだけでなく、過少申告加算税が発生する可能性もあります。

記入が必要な項目について十分に確認した上で申告書を作成することが大切です。

・確定申告を簡単に完了させるには

確定申告を簡単に済ませる方法には以下の3種類があります。

1.確定申告書等作成コーナー

国税庁のホームページには確定申告書等作成コーナーが毎年開設されており、インターネット上で申告書を作成できます。

確定申告書等作成コーナーでは画面上で申告内容を選び、金額などを入力すれば必要事項が記入された申告書が作れます。

申告後に還付される金額や追加で納付が必要になる金額も画面上に表示されるので便利です。

確定申告書等作成コーナーは2018年までパソコン用サイトのみ存在しましたが、2019年からはスマートフォン用サイトも開設されています。

パソコンを持っていなくても、スマートフォンがあれば簡単に確定申告書が作成できます。

2.電子申告

電子申告(e-Tax)を利用するにはマイナンバーカードとICカードリーダライタが必要です。

もしくはIDとパスワードを税務署で発行してもらえば利用できるようになります。

電子申告ならば添付書類が一部不要になるだけでなく、申告書類を送付したり税務署へ持参する必要がありません。

自宅から確定申告の手続ができるため効率的です。

3.確定申告会場

確定申告の具体的な手続き方法が分からない場合や、確定申告書等作成コーナーの使い方が分からない場合は、必要と思われる書類を全て用意して確定申告会場を訪ねるとよいでしょう。

会場では相談コーナーが設けられているので、スタッフと相談しながら申告書を作成できます。

不明な点があればすぐにスタッフに質問でき、具体的な申告書作成の流れを確認できるので、翌年からの申告を行う際にも役立ちます。
 

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